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(2006 SQ372) とは、太陽系外縁天体〔に属する小惑星の1つ〔。内オールトの雲から来た可能性のある事が示された初めての天体である〔〔〔〔。'' (2006 SQ372) とは、太陽系外縁天体〔に属する小惑星の1つ〔。内オールトの雲から来た可能性のある事が示された初めての天体である〔〔〔〔。 == 軌道の性質 == は、遠日点距離が2530億km(1691AU〔)、太陽からの平均距離も1283億km(858AU〔)という、非常に遠い軌道で太陽の周りを公転している。これは軌道の形が似通っているセドナのほぼ1.7倍遠い軌道に相当し、長周期彗星などを除けば〔、小惑星番号が振られている中では遠日点と軌道長半径が最も遠い天体である〔。が遠日点にある場合、太陽の光はほぼ10日かかってようやく到達するのに等しい。このため、が太陽の周りを一周するのには2万5000年以上かかる〔。前回近日点を通過したのは2006年8月25日〔で、次回の近日点通過は27122年頃になるはずである。 なお、前述したとおりは小惑星番号が振られている中では最も遠い天体である〔が、や、など〔List Of Other Unusual Objects ''MPEC'' 〕、まだ小惑星番号は振られていないものの、遠日点距離や軌道長半径がより大きいものが確認されている。 の離心率は0.97〔であり、彗星に相当する極端な楕円軌道である。また、近日点は36億km(24AU〔)と、海王星や冥王星よりも内側に入り込む〔。このため、の軌道は長期的には安定していないと考えられている〔。シミュレーションでは、1億8000万年以内に、天王星か海王星のいずれかに大きく接近し、軌道を乱されると考えられている〔。2億年から3億年といった長期的な時間スケールでは、天王星や海王星自身も軌道が乱れるであろうと考えられている〔。このため、の軌道を長期的に予測するのは難しい〔。彗星として尾が観測される程度に内側に入り込む可能性もあれば、太陽の重力圏からはじき出されてしまう可能性もある〔〔。 が現在この軌道を採っている理由は現在でも議論が続いている。発見者のアンドリュー・ベッカーは、この天体が多くの彗星の故郷であるオールトの雲より内側にある内オールトの雲から来たと考えている〔〔〔。これは、恒星が近くを通過するなどの特異的な変異によって現在の軌道になったと考えられる〔。一方、セドナの発見者でもあるマイケル・ブラウンは、この天体がエッジワース・カイパーベルトの軌道で生成され、その後天王星や海王星などの重力によってはじき出されたと考えている〔〔。いずれにしても、セドナよりも内側に入り込むは、海王星や天王星の重力で軌道を乱されやすく、誕生直後の軌道とはずいぶん異なっているだろうと考えられている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「(308933) 2006 SQ372」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 (308933) 2006 SQ372 」があります。 スポンサード リンク
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